新たな挑戦の始まり
厳しい暑さが幾分和らぎ、夜風にほんの少し秋の気配を感じるようになりました。
司会を学ぶ青柳さんは、披露宴司会デビューに向けて、台本作りや進行の組み立て、表現方法などのレッスンを受けています。更には現場で音響実務にも携わり、毎日が刺激的で充実していると話します。入社してからの時間は決して長くはありませんが、日々の成長を確かに感じている姿が印象的でした。
以前は別の業界で働いていましたが、「若いうちにさまざまなことへ挑戦したい」と思い立ち、この道に進むことを決意しました。ラジオパーソナリティや司会といった、人前で声を使う仕事に憧れを抱いていたことも後押しとなり、自然に転職を決めることができたそうです。迷いよりも期待の方がずっと大きかったと振り返ります。
子どもの頃、「ボウリングのピンになりたい」と周囲に話していたというユーモラスなエピソードは思わず笑みがこぼれます。ボールがぶつかって大きく跳ね飛ぶピンの姿に、刺激的で変化に富んだ人生を重ね合わせたのかもしれませんね。
声を磨き、自信を育てる
学びの中で特に大きな変化を感じたのは「発声」だそうです。当初は「お腹に力を入れて声を出す」という感覚が分からなかったのですが、講師の指導のもと基礎から練習を重ねることで身についてきました。「正しい発声で言葉を届けられるようになり、人前で話す自信がついた」と話します。きめ細かい講師からのアドバイスを意識しながら、着実に披露宴デビューの日を手繰り寄せています。
音響側から学ぶ司会の視点
青柳さんは司会だけでなく音響の実習にも積極的に取り組んでいます。音の出入りやタイミングを意識することは、進行を組み立てるうえで大きな学びとなり、司会者としての感覚にも非常に役立つ要素です。現場を多面的に学ぶことのできるのも当スクールの大きな特徴の一つです。講師陣が「現場に立つときには、自分の役割だけでなく周囲の動きも意識するように」と伝えてきた言葉が、今は実感を伴って理解できるようになっているそうです。
これから司会を目指す人へ
最後に、これからこの道を目指す人に向けて青柳さんはこう語ります。
「司会という仕事は進行や表現の仕方に大きな裁量があります。だからこそ『こんな披露宴にしたい』という明確なイメージを持てる人のほうが、より多くの学びや喜びを得られるのではないかと思います」
また、印象に残っている経験として「お客様とのコミュニケーション」を挙げました。司会は大勢に向けて話す仕事のように見えますが、実際には新郎新婦との打ち合わせやインタビューなど、1対1の場面が多くあります。その場でどのような提案や問いかけをすれば喜んでいただけるのかを考えることは、大きな学びになったといいます。
幼少期に「ボウリングのピンになりたい」と話していた青柳さんらしく、どんな挑戦にもぶつかり、弾むように前へ進む姿勢は、これからの司会者としての道にも明るい可能性を感じます。学びと経験を重ねながら、彼は少しずつ、自分らしい舞台をつくり上げていくのでしょうね。
ワクワクしながら応援したいと思います♪
ハピ子