先日東京は凄まじい雷雨で、稲光が何本も空を駆け巡っていました。耳をつんざく雷鳴にも驚かされる一方、こうした自然物の音から私たちは季節を感じたり、心揺さぶられる感覚が育まれているのかもしれませんね。
今回はブライダル音響資格取得講座の講師、大家テツヒロ先生のお話を。
大家先生は大学で舞台芸術を学び、舞台に携わる様々な仕事の中で音響の道を選びました。なんと高校時代の部活動は琴部だったのです!男性がお琴を演奏する姿、意外ですが想像するとステキですよね。舞台でお客様を前に演奏したこと、音によって空気が変わったり、リアルタイムにお客様の反応が見える、そんなドラマチックな体験は、まさにブライダルの音響オペレーターの仕事と同様。ブライダルでいちばんの喜びは、何より新郎新婦のおふたりとゲストのみなさんが100%幸せの空気の中にいる。その中で仕事ができることはとても幸せです、とニコニコしながら話していました。
ブライダル音響資格取得講座では10代から60代まで幅広い方々が学ばれてきました。年齢に関わらず音響オペレーションのスキルを習得し、ご自身の引き出しを増やしたいという方が多くいらっしゃいます。大家先生から、音響を学ばれたい方へのアドバイス。この仕事のポイントは機材やテクニックだけではなく、まず「お客様にいかに喜んでいただけるか、考えて行動すること。行動するためにはスキルとサービス精神が必要。音響だけの知識だけでなくブライダル関連知識もしっかり入れておくことで、状況に応じた対応ができるようになります。ステップアップするためにも大切な要素です。」と。ブライダル音響オペレーターは技術だけではなく様々な知識を持ち合わせているんです。
大家先生が心に留めていることを聞きました。
「自分を食べさせるのは自分。」実家を離れて暮らしはじめた若い時、お母様から贈られた言葉だそうです。「自分に栄養を与えられるのは自分だけ。自分で考えて、選んで、用意しなければいけない。シンプルだけど大事ですよね。」と。自分を大事にすることは人とのつながりも大事にすること。仕事や生きていくことにもつながる素敵な言葉だと思いました。
先生のお気に入りの曲は?
「うーん…」としばらく考えた末に、「加藤登紀子さんの『時には昔の話を』。先輩の結婚式でこの曲をBGMにご両親への手紙のパートでした。オペレーターの仕事をしながら初めて涙が止まらなかった。思い出深い曲です。」はにかみながら話す大家先生の人柄と、琴線に触れる素敵なお話をたくさん聞けてハッピーなひとときでした。
ハピ子