秋分の日を過ぎてやっと秋らしい空気を感じます。大谷翔平選手が50-50を達成し、記録は更新中!!こちらはまだまだ熱い毎日ですね。
今回は音響の仕事に携わるフレッシュな女性とお話しました。榎おきなさん。
機材が重いことなどもあり、音響の仕事で女性が活躍しているのは少し珍しいかもしれません。でも女性ならではの感性で、披露宴の花である新婦の思いをストレートに受け止める感覚は女性のサウンドクリエーターならでは。
榎さんがウエディング業界に興味を持ったのは、彼女のお祖母さまからのエピソード。お祖母さまが身内の結婚式に出席する際、不安に思っていた当日の身支度や会場での移動など、スタッフの方々が新郎新婦と同じようにサポートしてくれて、その細かな気配りに感激したのだそうです。ウエディングという業種があること、榎さん自身が学生の時、音楽好きで吹奏楽部にいたことなど、ウエディングの音響の仕事を選ぶ下地は十分にあったようです。
榎さんはまだ二年目ですが、新郎新婦との打ち合わせ、単独で披露宴の音響を受け持つなど先輩同様に活躍中です。これからこの道を選ぶ方へ。
「私が先輩から学んだことを伝え、一緒に素敵な空間を作りたい。仲間を増やしたいです。」と話す瞳がキラキラしていました。
音響の仕事は秒単位で機械を扱う事もあり、急な変更ができない時もあります。進行役のスタッフとタイミングをバッチリ合わせ、司会や照明、式場スタッフとのチームワークで成功させる、一生に一度きりの舞台。時には1日に2組あることもある披露宴の仕事です。本番に向けた準備や心構えなど、プレッシャーも大きいはず。
「お客様からお礼のメッセージを頂くと本当に良かった、と思います。幸せの空間で仕事を成し遂げるのは幸せです。」榎さんはニコニコしながらそう言います。
本番、大一番に向けて、いつもするルーチンとか、おまじないとかあるのでしょうか?
「おまじないではないんですが、毎回するのは、当日のながれを再確認する、という事でしょうか。いつもそれは欠かさないです。当たり前のようですが、いちばん大切な事ですね。」
経験を積み重ねていくことが経験値となり、自信となっていく。毎回する、『当日の流れをカラダに染みこませる』そういった当たり前のことは、心を整えることにつながっていそうです。
榎さんの幼い頃の夢はパティシエになることだったそう。
「パティシエではないけれど、ウエディングの仕事は細かなパーツを組み合わせて、キラキラしたケーキを作る感覚に似ていてとても楽しいです!」と無邪気な笑顔で爽やかに話す、とてもチャーミングな女性でした。
ハピ子