近頃はひと雨ごとに空や風や見慣れた景色も色づき、秋が深まっているようです。あんなにきびしかった暑い夏から小さな秋を感じられるのは幸せなことですね。オイシイものも秋はたくさんありますし♪🌰🍄🍠
秋はウエディングの需要が多いシーズンです。
「打ち合わせから披露宴の当日まで、日々の限られた時間をギリギリまで使って準備されている新郎新婦と共に過ごしていると、なにがなんでも成功させよう、記憶に残るスペシャルな日をサポートしよう、と毎回が全力投球です。」そう話すのが当スクールの生徒、市古怜治さん。
市古さん、実はプロのダンサーでもあるのですが、知人のパーティの司会を引き受けたとき、たくさんの方々から未だかつてないほどの感謝の言葉を戴いたのだそう。ウエディングの司会の仕事を真剣に学びたい、と思ったのはこの感激から。レッスンを実際に受けるといままで身についていなかったことばの使い方や、様々な方への心配りを毎回たくさん学んでいると話します。その中でも特に印象的だったのが『タイミング』。
日本語にすると『間』でしょうか。
日本語の『間』ということばを紐解くと、
“物と物との間、事と事の時間的な間”という意味がある、とあります。また、芸事や武道の世界で、“間(ま)は魔物”と昔からいわれているように、『間』に潜む緊張と緩和が演技や競技の成功を左右することがあるほど。間の良さ悪さはビジネスマンにとっても出世に関わる重要ポイントといえるかもしれません。
披露宴のながれには数えきれないほど注力しなければいけない『間』があります。例えばサプライズ。新郎が新婦へ、新郎新婦からご家族へ、はたまたゲストのみなさまが練習を重ねたフラッシュモブなど、『間』を間違えたら台無しになるような瞬間がたくさん。市古さんは学びの中でそのような『間』をとても大切にされています。ダンスの世界にも『間』はありますが、市古さんが表現者である場合と違い、新郎新婦とゲストつなぐ、いわば影の存在の『司会』という役目はとても奥が深く、実際の積み重ねが自分の引き出しになっています、ととってもポジティブ。
先日、市古さんが司会をした披露宴でのエピソード。
ゲストのかたのご挨拶のあと、会場全員から拍手喝采。司会は先に進まねばなりませんから次のことばを発します。それがコンマ数秒早かった。傍らでサポートしてくださっている田端先生が、『ここは後ろを気にせずゆっくりで大丈夫ですよ。』とやさしくアドバイスしてくださった。拍手が鳴りやむタイミング、難しいですよね。田端先生のアドバイスのタイミングも絶妙だったそうです。
その披露宴の新郎新婦から後日メッセージをいただきました。
市古さん 先日は結婚式の司会をしていただき、ありがとうございました。 結婚式が成功できたのは、市古さんのおかげです。 市古さんが司会担当でよかったと、心から思っております。 (親族、友人ともに司会大絶賛でした!) 藍坊主やイエモンの曲たちも、市古さんの司会があったからこそ、さらに会場に映えたと思います。 我々も市古さんとまたどこかでご一緒できたら嬉しいです。 本当にありがとうございました。
スタッフにとって司会の大役を任された後、主役のおふたりからこのように心のこもったメッセージをいただくのは何よりも嬉しく次への励みになります。
披露宴本番で『間』を体得するこうした積み重ねが、会場全体を幸せの空気にする源になるんですね。
市古さんが経験をさらに重ねて、彼の目標でもある「指名されるような司会のプロフェッショナル」になったとき、新郎新婦もゲストも、更には宴のスタッフまで幸福感に包まれる披露宴になりそうです。
ちょっとワクワクのハピ子でした☺︎