3月は卒業の月。そして新しいことへ向かう準備期間。縮こまっていた木の芽も少しずつ膨らんで春の息吹を感じます。
司会・発声基礎講師として活躍する市麻充子先生。
現在は司会として現場に立つ傍ら、発声基礎の講師としても後進の育成に携わっています。
独身時代は役者をしていた市麻先生。話すこと、表現すること、それを通して誰かの心を動かすこと、それはとても心がワクワクする連続だったそうです。結婚・出産を経て人生の転機を迎えた際、お父様の勧めでこの業界に飛び込み、気づけば30年。ウエディングの司会は、喜びに満ちた時間をつくる大切な役割。「あなたの司会で感動しました」「一生の思い出になりました」と言っていただける、そんな言葉に何度も励まされてきた、と言います。 たくさんの人に喜ばれる、そのやりがいを感じながら、現場と指導の両面で活躍中です。
たくさんのキャリアを重ねていても、指導は簡単ではないはず。ひとりひとり、スタート地点も性格も違う中で、短期間でどうやってその人の魅力を引き出し、力を伸ばしていくか、悩むこともあるはずです。でも現場で生徒と仕事をするとき、以前よりも堂々と司会をこなし、イキイキと輝く姿を見ると、「こんなに成長したんだなあ」と、まるで我が子のように誇らしく思える瞬間。 また嬉しいことに能力検定振興協会のレッスンを希望される方たちは、真面目で努力家な方が多く、教える立場としても本当に助けられている、と話します。能力検定振興協会の素晴らしいところは、ひとりひとりを丁寧に見て、長く活躍できるチャンスを与えてくれること。市麻先生が今でもこうして長く続けてこられたのは、周囲の支えとチャンスを与えてくれた環境のおかげです、とニコニコと話してくださいました。
市麻先生の座右の銘は「一期一会」。その瞬間、その人との出会いは、二度とない特別なものです。だからこそ、どんな場面でも、どんな方に対しても、全力で向き合っていきたい。司会という仕事は、単に言葉を届けるだけではありません。声の温度、間の使い方、空気の読み取り方…すべてがその場の雰囲気をつくる大切な要素です。市麻先生は、技術だけでなく“心で伝えること”の大切さを、次の世代にも伝えていきたい、いつか、教えた生徒たちがそれぞれの現場で、誰かの心に寄り添う司会者として活躍してくれたなら、それ以上の喜びは無いと言います。
「私自身もまだまだ成長の途中。年齢を重ねても、常に新しい気づきを大切にしながら、前向きに、楽しく歩んでいきたい。今日もまた、新しい「一期一会」が待っている、そう思うと、明日が楽しみで仕方がないのです。」
市麻先生は新しい出会いを重ねながら、まだまだキャリアをアップデートしていきそうです♪
ハピ子