―中村響さんが学ぶ、ウエディング音響の世界
こんにちは、ハピ子です。
雨の日が続き、少しずつ秋の気配を感じるようになりました。しっとりとした空気に包まれる季節ですが、そんなときこそ心を明るくしてくれるのが「音」です。今回お話を伺ったのは、HASEGAWA S.T.でウエディング音響を学んでいる中村響さん。音響の知識がほとんどない状態からスタートし、現在は音響・照明・映像など、結婚式を彩るさまざまな機材や仕組みを学んでいます。
もともと音楽系のライブに足を運ぶことが好きだったという中村さん。好きなことが仕事につながり、今では「音を届ける側」への興味がどんどん広がっているそうです。
「入社する前は、ライブを観るときも純粋に楽しむ側でした。でも、仕事を始めてからは、ステージを見て『これ、どうやっているんだろう?』と考えるようになったんです」
好きだった音楽をきっかけに、見る景色そのものが変わってきた――。その変化に、中村さん自身も成長を感じています。
「これ、どうやっているんだろう?」が、学びの始まり
そんな中村さんにとって、印象に残っているのが、入社後に訪れた有名バンドのライブでした。音楽そのものはもちろん、会場を包む音、スクリーンに映し出される映像、曲や場面に合わせて変化する照明。その一つひとつを見ながら、「すごい!」だけでは終わらず、「どうやって作っているんだろう?」という視点が生まれたそうです。
これは、HASEGAWA S.T.で音響を学び始めたからこその変化なのかもしれません。
中村さんが音楽に強く惹かれるようになったきっかけの一つは、中学1年生の頃に見たドラマ『dinner』。エンドロールで流れていたサカナクションの「ミュージック」を初めて聴いたとき、「心が震えた」といいます。
一曲の音楽が、ドラマの余韻とともに心に残る。その体験が、今の中村さんの「音を届ける仕事」への興味にもつながっているようです。
結婚式でも、音楽は大切な役割を担います。入場、乾杯、歓談、手紙、退場……。その場面にどんな音が流れるかによって、同じ瞬間でも感じ方は大きく変わります。
現場で感じた「信頼」という大きな財産
HASEGAWA S.T.で働いていて良かったことを尋ねると、中村さんは「信頼」という言葉を挙げてくれました。複数の会場に赴く中で、他社のスタッフと一緒に仕事をする機会も多くあります。そこで感じるのが、どの会場でもHASEGAWA S.T.が信頼され、慕われているということ。
「どこの会場に行っても、同じように信頼されているなと感じます。それは、これまでHASEGAWA S.T.が積み上げてきた財産なんだと思うようになりました」
自分が担当する一つひとつの仕事だけでなく、その背景には、先輩たちが長い時間をかけて築いてきた信頼がある。そのことを現場で実感したことで、「信頼を損なうようなことはしない」という気持ちが、少しずつ責任感へと変わっていったそうです。
音響の技術を覚えることはもちろん大切。でも、結婚式という大切な一日を支える仕事だからこそ、人とのつながりや信頼もまた、大切な学びになっています。
好きなものをたくさん見て、未来の「音」につなげよう
これから音響の道を目指す人へのアドバイスを聞くと、中村さんは「ジャンルを問わず、舞台やライブなどの演出を見る機会を増やしてほしい」と話してくれました。
「自分自身が体験したことが、きっと仕事の糧になると思います」
ライブでも、舞台でも、イベントでも。音だけでなく、照明や映像、会場の空気、観客の反応まで、実際に体験してみる。その一つひとつが、いつか誰かの大切な一日を演出するときの引き出しになっていくのでしょう。
そして現在、中村さんは音響の勉強だけでなく、身だしなみにも新しい挑戦を始めたそうです。最近通い始めたのは、なんと眉毛サロン。「通い続けると、ワックス脱毛した部分がだんだん生えてこなくなって、自然と形が整ってくる」と言われたものの、「私はまだ疑っています」と笑います。音響も、眉毛も、少しずつ経験を重ねながら形が整っていくのかもしれません。
雨音が聞こえる秋の始まり。しっとりした季節の向こうには、これからたくさんの結婚式と、たくさんの音との出会いが待っています。
「好き」から始まった興味が、「もっと知りたい」に変わり、やがて誰かの心を動かす音になっていく。中村さんのこれからの成長とともに、どんな音が新しい景色を見せてくれるのか――。
これからがますます楽しみです。
ハピ子